幸田町のみなさま、および会員のみなさまには、日頃より多大なるご支援、ご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
4月27日(土)幸田町民会館あじさいホールにて、2024年度 定期総会を開催しました。飯田 泉 会長(ソニーGM&O株式会社 幸田サイト長)の挨拶、来賓としてご臨席賜りました成瀬 敦 町長のご挨拶に続き、23年度の活動・決算報告、24年度の活動計画・予算について審議・承認いただきました。この日、総会に続いて開催された講演会に参加された方から、「ボランティアでこれだけのことをやってみえて感心した」とのありがたいお言葉もいただきました。KIAは引き続き県・町の多文化共生社会づくりに協力し、活動を進めて参ります。これからも、多くのみなさまのご参加、ご支援を賜りたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。
講師 名古屋大学大学院 法学研究科 ・ 法政国際教育協力研究センター 特任講師 傘谷 祐之 氏
総会に続き、幸田町との絆が深いカンボジアの現状に関する講演会を開催しました。
カンボジアは1970~93年の内戦のあと、近年急速な発展を遂げています。2002年からの20年間で1人あたりの国民総所得(GNI)は5倍以上に増加しています(世界銀行)。人口は約1690万人で、そのうち29.4%が14歳以下の人たちとなっており、若い活気の溢れる国と見てとれます。
若い世代が多いことから、子育て・教育も大きな課題の一つとなっているようです。多くの子どもに対応するため、小学校は午前・午後の2部制になっていること、都市部での核家族化による保育需要の増大などが紹介されました。講演会の後半では、かつて名古屋大学に留学し、帰国して活躍しているご夫婦が現地からオンライン参加し、現在進行形の子育ての様子をライブで語ってくれました。
町内の外国籍住民は1187人(2024/4/30現在)で、全人口に占める割合は約2.8%です。以下のグラフにKIA設立の1993年以降の推移を示します。増減の波はあるものの、30年間で5倍以上に増えています。少子高齢化で働き手不足が深刻化する社会情勢から、今後も増加が見込まれます。
23~24年の4月末の国籍別の住民数を表に示します。この期間で、東南アジア諸国からの方が大きく増加しています。全体では54人の増加です。幸田町の人口は同期間でごく僅かに減少(▲7人)していることと対比すると、少し気になってきませんか?
この記事を読まれているみなさんは、近所や町内に住んでいる外国人がすぐに思い浮かびますでしょうか?
今年1月の能登半島地震では、当地在住の外国人の方も被災されていました。地震が発生した後、どうしていいのかわからず、避難所に行けても水・食料や毛布を受け取れずにいたという例もあったそうです。声を掛ける日本人もおらず、聞くこともできず、「物資をもらっていいのかわからない」という状況だったようです。災害時にこんな形で取り残されてしまう人がいるのは良くないですよね。
そのようなことにならないためにも、地域に暮らす外国人も普段からコミュニティに溶け込み、「同じ社会の一員」として多文化共生を意識することが大事です。KIAは、これからも多文化共生を促進する活動を進めていきます!
ところで、多文化共生というと、まず言葉の壁が気になる方も多いのではないでしょうか?しかも、英語が通じるとも限りません。そこで「やさしい日本語」が大事になります。あまり日本語が話せない外国人とも「やさしい日本語」で上手にコミュニケーションできると、多文化共生もより進むと思います。
3月1日~3日に、留学生4名のホームステイを受入れました。ウズベキスタン(2名)、モンゴル、カンボジアからの学生さんで、町内の4家族のみなさんにご協力いただきました。ありがとうございました。みなさんのご感想を紹介します。
<留学生😊、ホストファミリー👨👩👧👦の感想>
😊生まれて初めての海外滞在が今回の日本留学で、海を見ることができて感動した。ホストファミリーが自分のためにいろいろ考えて、おもてなしをしてくれたことに感謝している。(ウズベキスタン)
👨👩👧👦ウズベキスタンには海がないので、海を絶対見せてあげたかった。娘が海外留学やホームステイで外国のファミリーにお世話になってきたので、恩返しのつもりでホストファミリーを引き受けている。
😊イオン岡崎でプリクラ初体験。修正加工でみんながきれいになってびっくりした。ホストファミリーが、本当にいろいろ考えてくれていることがよくわかった。竹島の海もとても良かった。(ウズベキスタン)
👨👩👧👦新築した家と、隣の実家に案内して、伝統的な日本家屋や仏壇も紹介した。新旧の家を比較して見てもらえて良かった。真面目で勉強熱心な人だったので、いろいろやってあげたいと思えた。
😊竹島に連れて行ってもらえて良かった。海岸や貝殻もモンゴルでは馴染みがなく、とても珍しかった。お寿司が美味しかった。ホストファミリーの子どもたちとは英語でコミュニケーションをとった。英会話クラス(KIA英語教室)では、ネイティブの先生が教えていて感心した。(モンゴル)
👨👩👧👦子どもたちが頑張って英語を勉強しているので、英語で話す努力をした。お互いの言語が分からなくても、英語でコミュニケーションができることを子どもたちが体験できたのはとても良かった。
😊動物が好きで愛知牧場が楽しかった。滞在中に食べたもので気に入ったのはうどん。ホストファミリーと一緒にお寿司を作ったり、子どもたちと折り紙をして遊んだりしたのが楽しかった。(カンボジア)
👨👩👧👦ホストファミリーは初めて。ずっとやってみたいと思っていたので、とても良い経験になったし、ぜひまた受入れたい。子どもたちと仲良く遊んでくれて楽しかった。子どもたちにも良い経験になった。
ホームステイを受け入れていただけるホストファミリーを募集しています。言葉や文化を越えた友情を築く貴重な体験をしてみませんか?
【内容】
ホストファミリーに登録すると、外国人ゲストが来町する際に、日程、国籍、グループの人数など受入れの概要をお知らせします。
【ホストファミリーに必要なこと】
1.ご家族の協力(家族全員が外国の方の受入れに賛同していること)
2.食事・寝る場所の提供、集合場所までの送迎
3.偏見や差別意識を持たず、ゲストの国の文化や生活習慣に理解ある受入れ姿勢
4.当協会のゲスト受入プログラムに対する理解と協力
※語学力は不問です。受入期間は各プログラムにより異なります。
資格や経験はなくても大丈夫です。「ちょっとやってみようかな」と思われた方は、荻ガルにお知らせください!