Vol.73 2022.1.1

2022年 年頭のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。日頃から幸田町国際交流協会へのご理解と積極的なご協力を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により、私達の生活環境は大きく変化したと思います。全世界レベルでの新型コロナ感染問題も2年を経過しましたが、日本でもワクチン接種が進み、ようやく少しずつ先が見えはじめているように感じています。地球環境へ配慮した新たな国際社会の姿などの議論も進み、多くの取り組みも始まっていますが、このような多様性が求められ、コロナ禍でのNew normalな社会での多文化共生を掲げたKIAの活動をさらに模索して参りたいと思います。まだまだ不透明なことが多く、生活への不安はございますが、常に明るく前向きな活動を進めて行きたいと考えております。

昨年のKIAの活動を振り返ってみますと、彦左まつりやこうた夏まつりなどは中止となってしまいましたが、年末交流会は規模を縮小しつつ開催させていただきました。語学講座(英語、中国語、日本語など)は、部分的な休講がありながらも継続できており、会員のみなさまの外国語の学習支援や、身近にお住まいの外国籍の方々が、より楽しく安心して生活できるようなお手伝いができればと活動しております。また、他地域の国際交流協会との交流、情報交換にも積極的に取り組んでいます。一方で、カンボジア王国との交流やホームステイ受入れ、ハイチ共和国との交流などは中止となってしまいました。東京オリンピックをきっかけにハイチとの交流を支援する計画でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により進められませんでした。しかし、直接的な交流活動はできなかったものの、ハイチという国を知ることができたのは良かったと思っています。

今年は幸田町国際交流協会にとって30周年の記念の年となります。現在、今年の活動や30周年のイベントなど、会員のみなさんも含めて検討している状況ですが、より広く活動を知っていただき、会員の輪を広げていきたいという想いがあります。協会の諸先輩方や幸田町職員のみなさま、幸田町のみなさまで築き上げる『国際感覚を持つ人づくり』『国際コミュニケーションの機会づくり』『外国人にも気配りする町づくり』を目指して引き続き活動に取り組んで参ります。

今年も、みなさまのご協力と活動へのご参加、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

幸田町国際交流協会 会長

     渡邊 三十四(さとし)



CSANとの交流会を開催しました

2005年の愛・地球博(愛知万博)のフレンドシップ事業で、幸田町がカンボジア王国のホームタウンとなって以来、KIAは同国との交流活動を進めてきました。愛・地球博後は「カンボジアの就学前幼児の知育・保育を支援する活動」をはじめ、人の交流(訪問・招聘)、名古屋大学のカンボジア留学生・研究生のホームステイ受入れなどに取り組んでいます。また、彦左まつりや年末交流パーティでは、留学生によるカンボジアの伝統的なダンスを披露してもらっています。しかし、コロナ禍以降、例年のイベントが開催できず、交流活動が滞っていました。

その留学生のみなさんの会がCSAN(シーサン): Cambodian Students Association in Nagoyaです。10月23日にCSANの学生さん4名が幸田町を訪れ、KIAメンバーとの交流を図りました。今回訪問されたみなさんは大学院生で、法学などを学ばれているそうです。

この日は、KIAに保管されている資料・写真を見ながら、これまでの幸田町とカンボジアの交流の歴史を振り返りました(写真①)。意見交換会では、今後も交流を続けることを確認しました(写真②)。中央公民館では、幸田町とカンボジアの交流の証である、世界遺産アンコール・ワットのブロンズミニチュア(愛・地球博後に同国より幸田町に寄贈)を見学しました(写真③)。また、蒲郡の竹島や町民会館も訪れ、散策や着物の体験を通じて、日本の自然や文化を体感していただきました。

 

写真①

写真②

写真③



ベトナムの食べ物を知ろう!

現在、幸田町にお住いの外国籍の方では、ベトナムから来られている方が最も多くなっています。そこで、ベトナムの食べ物を少し勉強してみましょう。芦谷区にあるベトナム食材店「ベトフード幸田」のレ バオ ロック(Le Bao Loc)さんにお話を伺いました。

■主食

日本と同じくお米です。ベトナムではお正月に、もち米を使った「ちまき」を作って食べるそうです。もち米とお肉をバナナの葉っぱで包んで12時間ほど蒸して作るそうです。

■お肉

肉の種類は日本でも食べるものですが、形が少し違うようです。例えば、豚バラ肉は皮付きが一般的のようです。また、骨付き鴨肉やダック丸ごと肉、鹿肉も売っていました。

■野菜

お店には東南アジア系の料理でよく見られる野菜が各種おいてあります。レモングラスもありました。おもしろい使い方をする日本のお客さんがいて、なんと刻んで袋に入れてお風呂に浮かべるそうです。レモングラス湯ですね。

■果物

バナナやマンゴーですが、こちらも日本と違って緑色の硬いものを調理して食べるのが一般的だそうです。柔らかくて甘いものは好まれないそうです。

■調味料、スパイス

料理にはヌクマム(魚醤)が欠かせないそうです。また、おなじみの唐辛子もありましたが、すごく辛くないとダメ、とのことでした。

■フォー

よく知られたベトナム料理と言えばフォーですね。麺はライスヌードルです。これを牛や鶏ベースのスープに入れ、具材を載せます。最後にヌクマムなどで味を仕上げて出来上がりです。ベトフードに材料揃っています!

■たまご  中身がひよこ🐤の形になりつつあるものを5~10分ほどボイルして食べるそうです(!!)

■コーヒー

ベトナムのコーヒーは日本でもよく知られていると思います。現地では練乳を入れて飲むことが多いようです。

店内には様々なベトナム食材がそろっていました。思わず買ってしまい、ちょっとした海外旅行気分になりました☺

ヌクマム

ライスヌードル

骨付き鴨肉

レモングラス

グリーンマンゴー

グリーンバナナ

唐辛子

ハーブ&スパイス(シナモンなど)

コーヒー



国際交流推進功労者表彰を受賞

KIA交流部長の小林弘忠さんが、26年間の長きに亘り国際交流活動にご尽力された功績により、愛知県国際交流協会(AIA)より「国際交流推進功労者表彰」を授与されました。

小林さんは、「彦左まつり」(主催:幸田町商工会)や「こうた夏まつり」(主催:こうた夏まつり実行委員会)に、KIAからの実行委員として企画・運営に携わり、外国籍住民の参加・交流を推進しています。また、毎年末に開催する「国際交流会」の企画運営において中心的役割を担うなど、地域の国際交流・多文化共生への多大な貢献が認められたものです。今後のさらなるご活躍を期待します。